震災ブログ
(17)3月11日を思い出す
08.08
放射線測定のボランテイアをした帰路途中に石巻市と松島海岸の間にある東松島市。 津波の被災を受けた航空自衛隊松島基地や野蒜(潮干狩りで有名)を見て回った。 津波は矢印からきたそうだ。津波は島ごと飲み込んでしまった。

地図を拡大すると

東名運河を見た光景だ。遠くに大高森が見える。運河は地盤沈下のために水位が上昇している。

老人ホームが遠くに見える。壊滅していた。

バウンズ88が見える。沈下が激しくて浸水している。そこだけではない。いたるところが海になっていた。

津波が思い出されて「吐き気」をもよおすぐらい「気分が悪い」。。
帰りの車中、こんな状況をどうやって復旧させるんだろうという思いが頭の中をかけめぐる。今日は仙台七夕の中日。被災地まっただ中での夏祭りはないが・・夏休みを利用して全国から多くのボランテイアの方々が酷暑の中頑張っている。その姿からは静かだがたくさんのエールをいただいているように私の目には映る。
実は私の多賀城市にある自宅も重油混じりの泥出し、海水で浸かって尋常でないかなり重いピアノを部屋から運び出していただいたりしました。名前を明かさずに帰ったボランテイア5人の方々に心から感謝しています。

震災ブログ
(18)震災から5か月
08.11
震災から5か月が過ぎましたが、あれから何日も過ぎていない気がします。
水に囲まれていた夜の油のにおいと、雲間から見た鮮やかな星空。
多数の車が転がる向こうあちこちに黒煙が立ちこめる とても非現実的な風景。
ゴーという夜中のコンビナートの爆発音と、黒煙の中の真っ赤な火球。
震災後、現れ始めた上空を旋回する不気味なトンビの群れ。
これらの風景が心に刻まれ、折につけ蘇ってきては心が締め付けられます。

5か月たった今、仙台市内ではあちらこちらでビルの修復作業が行われています。
見た目には正常に見えても、かなり被害を被っているビルも多いようです。
仙台の中心部にある知人の7階建てのビルも、見た目には何ともないですが、取り壊すことになりました。 私が住んでいる八木山の近くのマンションも見た目は大丈夫そうですが、半壊とされ、現在足場が組まれ修復中です。 町を歩いてみても、ロープが張られている建物、亀裂をむき出しにしたままのビルが目に入ります。
また生活面でも、この震災で務めていた会社が継続を諦めてしまい、職を失った知人も増えました。

そんな中、仙台の花火大会が例年通り行われました。取り壊しが決まった知人のビルで、そのビル最後の花火鑑賞会が行われました。
震災の話をすれば、それぞれのドラマを持つ人たちが、ここで日頃のうさを晴らすかのように楽しそうにはしゃいで、今年の花火がこれまでで最高だ!と叫んでいました。

ここ5カ月の間で、皆様のご支援もあり、社長の大変な努力もあり、弊社では前向きに進むことができています。 でも、私たちには、なかなか進まない現場の復興や、福島の放射能の問題など、乗り越えるべき課題が山積みされています。
挫けず、慌てず 前を向いて行くしかないと思います。
吉田

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(19)震災からもうすぐ6カ月
08.31
もう6カ月になろうとしている。最近・・地震や津波被害の無かった方々から聞こえるのは「もう大分復旧している」という声があちこちから聞こえる。
確かに道路や電気・水道などのインフラは確実に復旧している。しかし 「現に電気が未だ復旧していない津波被害の地域があることだ」。
信号機もつかないため「新潟県警が多賀城市内や七が浜町を応援している」のだ。

多賀城市のHPや七が浜町のHPの災害情報を閲覧していて多賀城市にある自宅のすぐ近くが写っている写真があったのを見つけた。ショックだった。
3.11を思いだしてしまった。釣りに良く出かけた七が浜町の全漁港の写真があった。震災後何度もボランテイアに出かけて震災の状況を詳しく知っているつもりだったが・・ 震災翌日の写真は見ていなかった。これにもショックを受けた。
避難所から仮住居へ、運が良ければ年の瀬には新住居へと夢見ている。

多賀城市役所と七ヶ浜町役場にあった被害地域の写真のリンク先である。まだまだ住居の瓦礫処理が残っている。決して「大分復旧している」という状況ではない。

多賀城市の被災写真
http://city.tagajo.miyagi.jp/hisaiphoto/

七が浜町の被災写真
http://www.shichigahama.com/jishin/shinsaiphoto.html

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(20)半年を過ぎても
09.30
いよいよ震災の影響が大きかった地域が明確になってきた。
国税の申告と納付の期限が引き続き延長される。
宮城県では石巻市、東松島市、女川町、多賀城市、気仙沼市、南三陸町の地域だ。

被災地の現状は今も厳しい。現地を知らなければわからないかもしれない。

これから東北は徐々に寒い日がやってくる。
私の家内は土曜日も日曜日も一度も休むことなく、ペットの避難所でボランティア活動をしている。さすがの私も少し休んだら!と声を荒げてしまいました。
直ぐに「震災で飼えなくなったり、飼い主が亡くなったり」
ペットも大変なのよ!仮設住宅や避難所で一緒に住めなかったり。。。。
人間だけじゃないのよ!と逆に言われてしまった。

津波で鎖につながれた犬の死体もあったし、家の瓦礫から見つかったペットもいたとのこと。飼い主の遺体から離れようとしないワンちゃんもいたのよ。と言われた。
犬は裏切らない。家内の口癖だ。
もっと。。ペットに目を向けて欲しい。圧倒的にボランティアが不足してます。
応援お願いします。